【無名録】「怒る指導者は嫌い」(産経新聞)

 草野球の聖地、明治神宮外苑のバッティングセンター。「そうだ、そのポイント」「目が覚めてきたな、いいバッティングだ」。小学生が打っているゲージの後ろから一球ごとに声がかかる。打ち終わると、今度は解説。「調子が悪い? ON(王・長嶋)のような一流は調子に関係なく試合に出なければいけないんだ。一流になれ」。姿勢を正した親も一緒だ。荒川博さん(79)の言葉では背筋も伸びるはずだ。

 「世界の王」を育てた伝説の打撃コーチ。「グラウンドではまじめだったけど、それくらいではだめだ」。合気道も居合も取り入れ、二人三脚の猛練習。師弟とも若く、50年近くも前の話だ。

 「子供は素直で教えれば教えるだけ伸びるから楽しいね。好きなことをして感謝されて、気分爽快(そうかい)だよ」。10年以上前、知人から子供の指導を頼まれて、バッティングセンターでの「寺子屋」が始まった。週4日の夕方だけで、教え子は約15人。謝礼は「お任せ」だが、週2回は参加し、200発は打たないと指導はしない。「1000発打てっていってるけど、プロでも無理だけどね」。

 取材の日も小中学生6人の指導をしていたが、大半がスイッチヒッターで、素人目にも驚くほど、うまい。140キロの速球もほとんど打ち損じない。荒川さんの指導も巧みで、厳しい雰囲気だが、その一角だけが明るい。

 「少年野球で怒る指導者がいるけど、嫌いだね。下手をうまくするのがコーチの役目。おれのいうことを聞いて打てないなら、おれのせいだ」

 教え子一人一人の話を始めると止まらない。甲子園や東京六大学どころか、プロに入った選手もいる。間もなく開幕する春の選抜にも出場する。

 「そりゃ、成長は楽しみだよ。王を超えろ、メジャーに行けっていっているんだ。4〜5年後にはそういう選手が出るかもしれないな。まだまだ、死ねねぇ」(将口泰浩)

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【社会部オンデマンド】外国人参政権、海外では?(産経新聞)

 外国人に地方参政権を認める法案が国会に提出される可能性があるようですが、十分に国民の理解が得られないまま法案が通れば、日本人との間で摩擦が起きる危険があると思います。海外で外国人参政権を認めている国の状況はどうなのでしょうか。

 =匿名

                   ◇

 □異なる歴史的背景 比較は無意味

 ■“仲間・身内”限定

 「(外国人参政権は)まさに愛のテーマだ。友愛と言っている原点がそこにあるからだ」

 民主党幹事長時代にこう述べた鳩山由紀夫首相。その鳩山政権のもとで、外国人地方参政権が実現する可能性が取りざたされている。

 「外国人参政権は世界の趨勢(すうせい)だ」とは、推進論者の主張。国立国会図書館の調査などによると、海外では欧州を中心に一定の居住年数などを条件として、約40カ国で外国人参政権が認められている。世界約200カ国のうち40カ国なら、確かに少なくはないようだ。

 だが、この問題に詳しい日本大学の百地章教授は強調する。

 「そもそも、外国人参政権問題で、わが国と外国を単純に比較することは無意味なのです」

 なぜか−。具体的に、海外の状況を見ていこう。

 欧州の大国であるフランス、イタリア、ドイツは3カ国とも、外国人参政権を認めている。だが、付与対象はEU(欧州連合)加盟国民限定。民主主義や人権など価値観を共有し、欧州議会や共通通貨ユーロ導入など、政治・経済的に緩やかな統合が進んでおり、“仲間”同士で参政権を認め合っている格好だ。

 イギリスはどうか。EU加盟国民への地方参政権に加えて、カナダやオーストラリアなど「英連邦」諸国に対しては、相互に二重国籍を認め、国政レベルの参政権も認めている。英連邦はかつての植民地で“身内”のようにつながりは深い。

 「旧宗主国と植民地が二重国籍を認めあった上で選挙権を付与するのは、『外国』ではなく『国民』への参政権付与です」(百地教授)

 ポルトガルもイギリスと似ており、旧植民地のブラジルなど「ポルトガル語を話す」国に対し、地方参政権などを認めている。

 ■寛大な政策のリスク

 国籍制限を設けず地方参政権を認めている国もある。北欧のスウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドなどだ。中でも1975年に「無制限」をスタートさせたスウェーデンは、外国人参政権の“先進例”とされている。

 同国があらゆる外国人に参政権の門戸を開いた背景には、経済成長に伴う移民の増加があった。1960年には外国出身者の割合は4%だったが、2006年には約17%に増加。当初はフィンランドなど欧州から、後には中東などからの難民が増えたという。

 「移民の社会への統合を促した」。参政権付与など同国の“寛大”な政策を評価する声も強い。難民出身で帰化し、閣僚に就任した人物も出ているほどだ。

 一方で、移民増が社会問題化しているのも事実。高福祉で知られる同国だが、仕事を得られない難民が福祉財政の負担となり、非欧州系移民の増加で文化的摩擦や犯罪増などの問題が浮上。「反移民」を掲げる右派政党が選挙で躍進するといった現象も出ている。

 同様の移民問題は、オランダなど欧州各国で起こっており、“寛大”すぎる移民政策はこうした問題を招くリスクもはらんでいるようだ。

 「外国人参政権を認めている国には、それぞれ日本とは全く異なる歴史的背景や事情がある」と百地教授は指摘する。

 日本で現在、地方参政権付与の主な対象とみられているのは、永住外国人91万人のうち、約47万人の在日韓国・朝鮮人や約14万人の在日中国人だ。特に中国人は将来的に最多になるとみられている。

 日本は中韓と領土や歴史認識などで対立。鳩山首相は「東アジア共同体」を提唱するが、EUと状況は異なっている。

 米軍基地移設問題が争点となった沖縄県名護市長選のように、地方選挙の結果が安全保障という国政の重大テーマに直結する状況もある。また、外国人参政権問題は、年々増加する在日外国人に対し、日本社会がどう向き合うかというテーマでもある。日本固有の事情を踏まえ、冷静に議論する必要がありそうだ。(千葉倫之)

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膣委縮症治療薬でライセンス契約―塩野義製薬(医療介護CBニュース)

 塩野義製薬は3月2日、米クァトレックス社と、膣委縮症治療薬オスペミフェンの全世界における独占的開発・販売に関するライセンス契約を締結したと発表した。米国では、子会社の塩野義ファーマが年内に承認申請を行う予定。日本での開発については検討中としている。

 オスペミフェンは経口の選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)で、エストロゲンを含む既存薬と異なり、乳腺やその他の組織は刺激せず、膣上皮だけにエストロゲンに似た刺激作用を示す。

 膣委縮症は、エストロゲンの低下によって膣粘膜内層が薄くなり、弾力性を失うために起こる疾患で、膣乾燥感や性交疼痛などの症状を伴う。塩野義製薬によると、米国では閉経後の女性の45-75%が膣の委縮を慢性的に経験しており、患者数は1000万人以上。クァトレックスが実施したフェーズ3試験では、▽膣上皮の旁基底細胞と表層細胞の比率の改善▽膣内pHの低下▽中等度から重症の性交疼痛の改善―のそれぞれの項目で有意な改善結果を示した。

 米国の膣委縮症治療薬には現在、経口薬と膣外用薬があるが、経口薬では血栓塞栓症の副作用、膣外用薬では使用満足度の低さが問題という。また、これまで骨粗鬆症や乳がんなどで承認・上市されたSERMはあるが、膣委縮症での適応はないという。


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水俣病 関東移住の未認定患者23人が提訴(毎日新聞)

 水俣病が発生した熊本、鹿児島両県から関東などに移住した水俣病未認定患者23人が23日、「健康調査を行わず、救済しなかった」などとして、国や熊本県、原因企業チッソ(東京)を相手取り、1人当たり850万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。現在、熊本地裁では未認定患者団体「水俣病不知火患者会」と国などの間で和解協議が進んでおり、今回の原告もその内容次第で和解協議に応じるとみられる。

 原告は東京、千葉、神奈川、埼玉、静岡の5都県に移り住んだ35〜77歳の男女で、いずれも患者会の会員。このうち、13人は患者会が今月7日、都内で実施した健康調査を受け、水俣病の疑いがあると診断された。

 診断を受け提訴を決意した東京都八王子市の派遣社員、小山顕治さん(61)は、16歳まで熊本県河浦町(現・天草市)で暮らし、毎日2回は魚を食べていたという。40代半ばから手足がしびれることがあったが、原因は不明だったという。「私と同じように熊本を離れて、水俣病と気付いていない人がいるはずだ」と訴えた。

 患者会は熊本、大阪地裁でも同様の訴訟を起こし、熊本地裁では和解協議が進んでいる。尾崎俊之弁護団長は「熊本地裁での和解が実のある内容ならば、今回の訴訟でも反映させたい」と話した。小沢鋭仁環境相は23日の閣議後会見で、東京訴訟も和解協議に入るのが望ましいとの見解を示した。チッソは「訴状を見ていないので、現時点で申し上げることはない」としている。【足立旬子】

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陛下の発言「真剣に受け止める」=将来の皇室像−皇太子さま、50歳(時事通信)

 皇太子さまは23日、50歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、東宮御所で記者会見。将来の皇室の在り方について、天皇陛下が会見で皇太子さまと秋篠宮さまの考えが尊重されることが重要と述べられたことを「真剣に受け止めております」と語った。
 秋篠宮さまが、皇太子さまと話し合う機会をつくりたいとの考えを示されたことには、秋篠宮さまと「さまざまな事柄について話し合う機会がありますし、今後ともそのような機会を持つことになると思います」と述べた。
 ただ、皇族数が今後、少なくなることが見込まれる中、皇位の安定継承といった制度面の事柄は「私が言及することは控えたい」とした。
 皇太子さまは「もう50になったのかという感じがする一方で、まだまだ研さんを積まないといけない、これからだという思い」と節目の年の心境を語った。
 50歳を「天命を知る」とした論語の「忠恕」(ちゅうじょ)という言葉にも触れ、「忠恕のうちの恕、すなわち他人への思いやりの心を持つことが、これからの世の中でますます大切になってくると思えてなりません」と述べた。忠恕は陛下が50歳の会見で「好きな言葉」としていた。
 療養中の雅子さまについては、5年半前の治療開始時に比べ着実に回復に向かっていると説明。外国訪問も「治療にとっても、いいということになるのであれば」と前向きな考えを示した。 

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